退職届と退職願の違いとは?
2024/08/08
社会保険労務士法人Aimパートナーズです!
みなさんは、退職の手順を正しく理解していますか?
従業員が自分の意志で退職する場合、「退職届」や「退職願」をもらいますよね。
実はこの2つ、役割が少し違います。
今回は、退職届と退職願の違い、どちらが適切かの使い分けを紹介していきます。
【目次】
◆退職届と退職願の違いとは?
◆退職届の撤回について
◆まとめ
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◆退職届と退職願の違いとは?
退職届と退職願の違いは以下のとおりです。
退職届
労働者による一方的な意思表示であり、「辞めます」と伝えるのみの単純な効果。
退職届であれば、会社が辞職を拒絶したとしても、申し入れから2週間後に契約を終了することができる。
退職願
一方的に辞めるのではなく、会社の同意ないし承諾を得て辞めるという方法。
つまり、「辞めさせてほしい」というお願いの意思表示。
互いに条件を譲歩し、都合の合うところで労使の合意が成立することにより退職となる。
口頭で話し合った後、手続きとして退職届を出しているパターンも考えられるので一概には言えませんが、「辞職」である場合=退職届、「合意退職」である場合=退職願とイメージすることができます。
◆退職届・退職願の撤回について
これらを撤回する場合にも実は違いがあります。
退職届
→労働者による一方的な意思表示にあたるため、使用者の承諾は必要ありません。
よって、意志が到達した段階で使用者の同意がない限り撤回はできなくなります。
退職願
→会社の同意ないし承諾を得て辞める方法になるため、会社が承諾するまでは撤回が可能です。
退職願の場合、会社側は「承諾した」といえるタイミングで、書面でしっかりと意思表示をすることが大切です。
退職合意書などを活用して労務トラブルを未然に防いでいきましょう。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
「会社を辞める」という行為は一見シンプルに見えるものの、「退職する」のか「辞職」なのか「合意退職」なのかなど、様々な「辞め方」があります。
それぞれ正しい手順を踏むことが労使トラブルを未然に防ぐことにつながるので、労務管理についてお悩みの事業主様、まずはお気軽に社会保険労務士法人Aimパートナーズまでお問合せください!
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